みなさんこんにちは (*´∀`*)
阿亮(ありゃん)鐡道模型社のやましたです。
毎日毎日暑いですねぇ。。。
模型とビールにまみれた毎日ですwww
工房の作業としましては、アニメに出てくる電気機関車を
以前に雑誌の作例でHOスケールで作ったのですが、
今回は更に小さいNゲージサイズで作ってみようという
どうしようもないドMな欲求にかられまして
せこせこと作ってみたりしていました。
さて、前回はPORTERのフィニッシュまでいきましたので、
今回から実際に最終目標としている鉱山機関車の制作に
とりかかることとしましょう。
こんな図面ですね。
まず何をしないといけないか?
今回は、ちゃんと動くようにしたいという思いがあります。
なので、肝心の動力をどうするか?です。
こればかりは3Dプリンタで出力できません。
(あと、パンタグラフとカプラーもですが。。。)
まずは動力選定です。
あ。今回は、Shade3Dさんのブログなのに、
Shade 3Dも3Dプリンタも登場しませんwww
あ。でった先生も今回は登場しません。
TVシリーズアニメでいう「捨て回」ってヤツです。
↑
余計わかりづらくなってますwww
しかしながら、3Dプリンタで鉄道模型。
と考えますと、避けては通れないところなので、
どうかよろしくお付き合いくださいませ m(_ _)m
まず、ざっくりの形状確認です。
設計図はこんな感じです。
次に実車(実物)の確認です。
図面の方がかなりディフォルメされているのがわかります。
どうせですから、より実車に近い感じで作りたいと思います。
形状としては、まず。薄い。
薄い箱の「蓋」の中に動力があって、
その上にパンタグラフが付いているようなイメージです。
と、いうことは・・・薄い(ペラい)動力が必要ということです。
そこで手持ちの動力群を取り出してみますと。。。
各社さまざまです。が、やはり暑い。
暑い・・・ちがうや、厚いです。嵩がありますね。
全部9ミリ幅の動力です。
なお、小さくてちゃんと動く動力って、高いんです。
いわゆるNゲージと呼ばれる電車の動力は、
1500円くらいから買えますが、
こういったナローゲージ(狭軌)用の動力は、
安くても3500円くらいから、高いと動力だけで
15000円くらいするものまであります。
線路→車輪→モーターへの通電、給電がしっかり
していないと、安定した走行は見込めません。
しかし小さくなると自重が軽くなり、線路と車輪の
接点も少なくなりますので、小さくなればなるほど、
ホイールベースが短くなればなるほど、安定した
走行が難しくなるということなんですねぇ。。。
さーて、困りました。
手持ちの動力ではこの鉱山機関車の動力に合致しません。
何かいい手はないものか・・・。
ありました!
富山市内を走るトラム(路面電車)です。
Nゲージですから、車輪幅も9ミリです。
これは、車内再現がきちんとされています。
ということは・・・この窓から下の部分に動力がある!
ということになります。
高さを測ってみますと・・・。
窓下から地面(カッティングマット)まで、8ミリでした!
これは期待できそうです。
というわけで、富山市民のみなさまに謝りながら、
分解していきますwww
とりあえずこの前後ふたつの動力を摘出しましょう。
ボディを外して床を外して。
動力の構造が見えてきました。
そこで、走行ユニットを取り外してみます。
おぉ。小さい。ステキに小さい。
2本の線が出て、コネクタに繋がっています。
これはモーターへ電気を送る方の線ですね。
そして、2つの突起が出ています。これは、
線路からの電気を吸い上げる方の集電板です。
どのくらい小さいのか?
手持ちの動力群と並べてみます。
段違いに小さいですね ”o(゚д゚o)ヨシッ
どえらく小さいです。
コレだけ別売りしてほしいくらいです。
このままだとこれから先、ワタクシはトラムキラーと
なってしまうでしょう。
世紀末覇者伝説トラムの拳。
↑
超弱そうwww
さて、そのコネクタ付きの線と、
集電板とをじかに繋ぎます。(コネクタは取っちゃいます。)
電気接点ですので、はんだ付けします。
そぅそぅ。
我が工房のはんだごては、
「はんだごて界のフェラーリ」と呼ばれる代物です。
爆速です。速いんです。
・・・何が???
こて先の温度は400度くらい必要なんですが、
その400度までに到達する時間がわずか4秒!!!
半端ない早さで温度が上昇します。
(通常、数分待ちます。)
今時はんだごてなんて100円ショップで300円で買えちゃう
時代なのですが、作業効率を考えて、こちらに惚れ込んで
導入しました。(10万円渡して少しおつりがくる程度です。)
でも、後悔はしていません!うん。してない。多分www
ということで、ちょちょっとはんだ付けします。
こんな動力が2個できました ヽ(゚▽^*)乂(*^▽゚)ノ バンザーイ♪
POETERくんと並べてみても、その小ささがおわかり頂けるかと。
カッティングシートの白線が1センチです。(点線は5ミリです。)
全長2センチ、高さ7ミリ程度の動力の完成です。
さっそく走行確認してみますと・・・。
自重が軽いにもかかわらず、スムーズに走ります!
・・・虫みたいwwwww
・・・虫みたい。
なので、標本っぽくしてみます。
カナブンみたいだなwww
はぃ。夏休みの宿題、終了です。
動力はこれでOK!ですね (* ̄^ ̄)b ネッ
次にパンタグラフを。。。
思うに、左側の大きなパンタグラフを、
ちょいとつぶしたまま使うのが今回の鉱山機関車には
マッチしそうですねぇ。取り付け台座の幅は1センチ。
こちらをふまえて、ちゃんと動力が入って、パンタグラフが
乗せられるよう車体の構造を考えていきたいと思います (* ̄∇ ̄)ノ
ジャストアイデアなのですが、今回は、
2パターン考えてみたいと思っています。
正直、先日のPORTER、出力サービス屋さんの出来には驚きました。
なので、そのまんま出して色を塗って動力つけてパンタグラフつけて
出来上がり!という、一体形状のバージョンと、
家庭用プリンタで出して作っていけるパーツ別となったバージョンと、
2パターンで考えていきましょう。
次回は動力の採寸、方眼紙での設計図への落とし込みから、
できればShade 3Dでデータ作成までもっていきたいと思います。
うーん今回は自分のテリトリーの作業でしたので、
予想外の失敗も成功もなかったですね。。。さすが捨て回wwwww
ヽ(`Д´)ノウワァァン!! が、出ませんでした(笑)
それではみなさん、また、来週! (・д・)ノ
モデラー:阿亮鐡道模型社 山下 亮(鉄道模型、鉄道情景作家)。
・KADOKAWA「電撃ホビーマガジン」2014年10月号〜2015年6月号連載。
・JCOM「アクトオンTV」鉄道ジオラマを作る 講師出演。
作例や活動についてはFacebookで「阿亮鐡道模型社」にてお願いいたします♪